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カミカグ

acree: vase コロナ禍のアクリルパーティションから生まれた花瓶

通常価格
¥4,400 JPY
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飛沫感染防止のアクリル製のパーティションが一輪挿しに。

コロナ禍にテーブル上で人々を隔てていたパーティションが、人と人をつなぐ製品として生まれ変わります。テーブルの上の一輪挿しを眺めながら「そんなこともあったね」と笑いあえるように。新しい日常を、ささやかにお祝いする製品をお届けします。


製品誕生までのお話

そもそもなぜアクリル製品をつくることになったのか?

それは、メンバーのとある声がきっかけでした。

「コロナの5類移行でアクリルパーティションが余ってるらしいよ。うちでなにか作れないかな??」


「新型コロナの5類移行でアクリル板の9割超が焼却処分、リサイクルは1割以下」
https://www.alterna.co.jp/81753/
オルタナ 2023/05/11掲載

アクリルはリサイクルの選択肢が現状ほとんど用意されていません。

そのため、不要になったアクリル板を捨てるに捨てられない、という店舗が多くあることがうかがえました。

当時、私たちはレーザー加工機を導入し、素材をまたいでできることが広がってきたタイミング。アクリル板などの加工も可能になってきていました。

そして何より、社会的な課題に対して、素材起点のものづくりをモットーにしてきた当社がクリルの利活用の新しい選択肢を作り出せることに、大きな価値があると感じました。

このような経緯で、わたしたちはアクリル板のアップサイクルという新しい取り組みにチャレンジすることを決め、さっそく製品企画に取り掛かることになったのです。


なぜ一輪挿し?

まず考えたのは、「パーティションから生まれ変わる製品としてどんなものがいいか?」ということです。

建築家の平林航一氏と連携して、いくつかのアイデアを出していく中で生まれたアイデアが「一輪挿し」のアイデアでした。


コロナ禍で、テーブルの上で人々を隔ていたパーティション。それが今度はテーブルの上で人々をつなぐものとして生まれ変わる。花を眺めながら「そんなこともあったね」と、これまでの数年間のことを話せるような日常をイメージしたコンセプトです。

デザインについても、検討を重ねていきました。アクリルがバラバラになって組み合わさったようなデザインや、切れ込みを入れて曲げたようなデザインなど、さまざまなデザイン案が検討されました。

形状もいくつものパターンを検討してきました。

最終的に、パーティションであった名残を感じられるように、アクリルパーティションがパタパタと折れて、そのまま形になったようなデザインを採用しました。

切り出した板を組み合わせて製作できるため、廃棄しなければならない余分な材料が出にくいことも決め手になっています。


両面に挿した花が反射する、あたらしい形の花器。

「acree:vase」は一輪挿しとしても使うことができますが、両面に花を挿して使用いただくことも可能です。屏風のような形状は花を複雑に反射し、手前に見える花と奥に挿された花、そして反射した花が重なり合うことで、豊かな表情を見せてくれます。

全方位を向いた一輪挿しでもなく、片面だけを正面とする形状でもなく、どの方向からみても角度によって少しずつ異なる見え方をする、まったく新しい花器としてお楽しみいただくことができます。

飲食店のカウンターで。リビングのテーブルで。玄関先を華やかにするものとして。

さまざまなシチュエーションに、合わせて使える、ほどよいサイズ感にしつらえました。


商業施設の資源を活用。地産地消的なプロダクト。

製品のもとになるアクリルパーティションの回収元は、私たちにとって重要な課題でした。

真っ先に考えたのは、飲食店などの店舗を回って回収する方法です。しかし、人力でかき集めるやり方は、最終的に持続可能な仕組にはなりにくい点に大きな懸念がありました。

そこで考えたのが、複数の店舗が集積する商業施設から回収する方法です。商業施設内で余っている資源に加え、商業施設内で地域の方々から回収することも可能なのではないかと考えました。

私たちが考えたのは、地域の商業施設内で回収した資源を、地域のメーカーと協働して製品化し、最終的に商業施設内で販売して地域の方々に使ってもらう、というアクリル板の地産地消のような取り組み

これならば、アクリル資源の余っているあらゆる施設で応用ができ、流通のコストも抑えることで安価でアップサイクルプロダクトを提供できると考えたのです。

そんなスキームを思い描いている中で、今回ご協力いただけることになったのが、多摩地域の商業施設の中でも中核をになう吉祥寺PARCOさまです。株式会社パルコさまのご協力のもと、現在使用していないアクリルパーティションをご提供いただけることになりました。

そして提供いただいたアクリルパーテーションを素材に、カミカグが企画・製造を担い「acree:vase」を生み出します。

本プロジェクトは、多摩地域の地域活性化に寄与する取り組み・アクリルの利活用の新しい選択肢になりうる取り組みとして、東京都事業「多摩イノベーションエコシステム促進事業」におけるリーディングプロジェクトに選定されました。今後は都内だけでなく、全国の商業施設にこの新しい取り組みを広めていけるようにと思いながらプロジェクトを進めています。今回のアクリル製品販売はその第一歩です。ぜひ応援頂けたら嬉しいです!


日常に再生を。アクリル素材のアップサイクルを楽しむブランドへ。

今回、新たにvaseを筆頭に一連のアクリル製品を扱うブランドとして「acree:(アクリー)」を同時に立ち上げます。

acree:は「日常に再生を。」をコンセプトに、新しく戻ってきた日常の中で、アップサイクルを楽しみながら社会貢献できるようにすることを目指した、エシカルなアクリル製品ブランドです。

透明な中に傷や指紋が入っていても美しいプロダクトデザインを重視し、店舗だけでなく、ご家庭でも使えるよう、高級感がありつつも身近なブランドを目指していきます。


吉祥寺PARCO様よりメッセージ

カミカグ様からお声がけいただいたのは、サステナブルについて、吉祥寺PARCOも小さなことでもなるべく行動を積み重ねていきたい、何ができるだろう……と考えているさなかのことでした。

今回のお取組みでは、PARCOの店舗網や、リアル・オンライン双方にさまざまな販売チャネルを持っていること、地域に根差した取り組みに力を入れていることなど、パルコの特徴を活かしていただける、まさに願ってもないプロジェクトだと感じています。

今回生まれるプロダクトがお客様の生活を彩ること、そしてこの新しい取り組みが広がっていくことを願っています!

仕様:

  • サイズ W115×D75×H120(mm)

※この製品は商業施設から回収したアクリル仕切りを活用して制作しています。そのため部分的に表面に傷などがみられることがありますが何卒ご了承ください。

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